野毛山動物園
10年ぶり位に野毛山動物園に行ってきました。
しかも一人で。
考えてみればここに行くときは必ず誰かと一緒でした。
しかし、誰かと来るぐらいなら一人で行きたいというのが今の心境。
そして、徒歩で。
何度も足を運んだことのある場所に、今まで経験していない方法で行くというのもまんざらではないかも?とか後で思ったけれど、まーとにかく行ってみたくなった、という軽い思い立ちでした。
まず何と言っても入園料が無いというのが敷居を下げてくれるのです。
もし入園料があったらまず入口でチケットを買うことになるので、大人一人、と伝えなくて良いということですね( ´艸`)
まぁ券売機というのもありでしょうが、行為としては大人一枚買うわけだから似たようなものです。
というわけで気軽に園内に入れたというだけでハッピー。
そしておひとり様ということで何もかも自由。
気の向くまま好きな方に目を向け、全身で晴れた空気と陽射しを感じ、マイペースに園内を歩きます。
と、見慣れない像が。はま子・・・思い出深い象さんでした。頭が良く、人とコミュニケーションが出来たことを思い出します。
レッサーパンダ。檻に囲まれていないので逃げ出しちゃうのでは?と昔思ったこととおんなじことをまた思ってしまった。これは謎。まったくわからん。
チンパンジー。某番組でゴリラの着ぐるみを着て紛れ込んでいたのが思い出され、これってほんとにチンパンジー?ってじーっと観察してしまった。
猛獣エリア。オスライオン一頭。ここにジャガーだかピューマだか昔いた気がするけどたぶん、ズーラシア方面にいっちゃったのかな?騒がしいライオンより静かな猛獣の方が怖い。
来園者に威嚇する猛獣が一番ドキドキするから。
キリン。ここのきりんはフレンドリーだから昔から好き。今日も機嫌が良く、コミュニケーションをとってくれた。のんびりマイペースなのは自分も似てる気がする。
コンドル。でかっ! 動物として考えるとそうでもないけど、鳥として見るとでかすぎ。檻の上の方にいるけれど、そこは観覧できず、運営さんはもう少し変えてくれたらうれしいけど。
意外と動物たちをマイペースに観察しているといろんな疑問が湧いてきた。
なんで餌をエサ入れに入れずにばらまいてあるのか?とか、何もいない檻の動物は今何してるの?とか、レッサーパンダ逃亡しない件もそうだし。
でも、聞く相手がいないのが残念。
そんなこんなで2時間も過ごしてしまった。不思議。
ストレスフリーで楽しめた。
来園客も雨上がりの午前中で閑散としていたのがよかった。
そしてふと思ったのが、動物園て何のためにあるのだろう?と。
当たり前すぎてあまり深く考えたことはなかった。
そしたら入口付近にちゃんと存在意義について説明が貼り出されていた。
なるほど。
簡単に言うと、自然や動物を理解し、共生を考えるってことなのか。
ここの存在がなぜか無性にありがたく感じられた。
SDGsに直結もしているわけね。
いろんな想い出もくれたここの存在は大きいな。
コロナ禍でふれあいコーナーはやってなかったようだけど、あれもいろんな形で楽しめたなと思い出す。
と、ふと貼り紙に目を向けると共同募金でバッジがもらえるというのに興味を持ち、ゲット。
そして最後に園内の募金箱に気持ち分を入れました。
帰ってから横浜市内の動物園の運営状況を調べてみたら、大赤字なのね。
というか税金で運営というのが全国の動物園の前提みたい。
市内全ての動物園の運営を一緒にしても十億円以上の税金が毎年投入されているようです。
それでも動物園が主要都市にあるのは、私たちの心を育む何かがそこにあるからなのでしょう。
野毛山動物園は身近な触れ合える存在としてここにあるのですね。
ただしこれから先の運営は厳しくなるでしょう。
市民の数は将来的に減少していくことが確実だからです。
私はまず理解を深めてみようと思います。
そしたらまだなんとなく見えているだけの動物園というものがもっと分かるようになって、今よりも広く考えられるようになる気がしています。
人の心を温かくしてくれる存在は大事にしたいなと思います。
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